第68章

アリシアとカリーナを前にすると、戦士科の面々はそろって妙に丁寧になった。彼女たちが貴族だから――というだけではない。魔法科、それも片方は首席。そういう相手に対しては、平民の彼らでも自然と背筋が伸びる。

「うちの隊に魔法使いが二人……?」

ルーニーたちは信じられない顔をした。実際のところは「魔法使い」ではなく、まだ見習いの程度なのだが、それでも魔法科の人間が二人も入るという事実が、彼らには衝撃だった。

魔法科の学生は総じて鼻が高い。戦闘力が伴っていなくても、希少な魔法の才があるだけで、外に出れば顎を上げて歩く。そんな連中を隊に誘うのは骨が折れる。ましてユゴスは新入生の首席とはいえ、隊の面...

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